ダンボールの起源

ダンボールはどこの国で生まれたのでしょうか?答えはズバリ英国。何故か、英国は紳士のシンボルであり、デリケートな構造を持つあるシルクハットの祖国も英国。そのシルクハットが型崩れしないため内側から形を維持するための補完材として発明されたのがダンボールの誕生といわれています。とはいえ当時のダンボールは箱型ではなくシートでした。

ではダンボールは一体はいつ生まれ、当時の世界はどんな時代だったのでしょうか?

1856年にダンボールシートの原型が発案されました。おりしも1760年代から1830年代にかけ勃興した英国の産業革命がピークを迎えて四半世紀。仏国ではナポレオンの甥にあたるルイ・ボナパルトが、パリで1951年にクーデターを起こし、1952年12月にはナポレオン3世を名乗ってフランスに第二帝政を敷いた頃です。 

米国では奴隷制を巡って国内の議論が過熱した南北戦争の前夜にあたります。ペリーの黒船来襲は1953年。日本は江戸時代の安政の幕末。時代が変わる歴史の幕開けです。

さてダンボールの原型は米国に渡り、南北戦争から明けた頃の1871年。A・L・ジョーンズが紙に段を付けることに着目。藁やオガ屑を覆う緩衝剤として特許を取得します。これは重宝がられ、当時のランプやガラスの輸送に大活躍します。さらに1874になるとO・ロングが、段の片面に裏地を貼りあわた改良を行ない、特許を取得します。これはビンや壺類の包装に役立ちます。

1882年には、R・H・トンプソンの発案で両面裏地と改良が加えられ、1894年になってシートに溝切りと裁断を施行。初めて箱型のダンボールが使われるようになります。いわば「箱型ダンボール」の黎明期となります。

10年余りを経た1909年(明治42年)には日本で、井上貞治郎が「段ボール」の原型を考案。綿繰り機(綿と種を取り分ける道具)から着想して、当時のボール紙に段を付けて繰りっぱなし(波型を付けた紙)機械を完成させ、段ボール製造機を考案しました。だから「ダンボール」は、日本では「段ボール」と呼ばれています。日本のダンボールの生成期といえます。