ダンボールとエコ

ダンボールに対する偏見に、「使い捨て」、「原料である木材の無駄使い」など、多くのネガティブなイメージがあります。「段ボールはエコではない」。というのが一般的認識かもしれません。

たとえばネットで買い物をしていつも思うのですが、中身の何倍もの大きいダンボール箱で納品されるたび、「資源の無駄遣い」と私も思っていたものでした。

ハッキリいってそれは違う。ダンボールのリサイクル率は90%以上というのが実態で、環境問題に取り組むうえで木箱など利用するよりはるかに環境(森林)保護に貢献します。

具体的数字で見てみましょう。オフィスなどで大量に使用されているコピー用紙のリサイクル、すなわち古紙利用率が41%なのに対してダンボールは何と93%の古紙利用率となっています。

一昔前のたとえばみかんやりんごを送るためのダンボール箱に、金属製の留め金が使われていたことを覚えていらっしゃるでしょう。留め金は、ダンボールを廃棄するうえで、分別処理が必要で大変でした。時には指を痛めたりもしました。実はその留め金はもう時代遅れなのです。  

最近では「ECO STITCHER BOX」という大きなミシンでパルプが原料の糸を使用して梱包しています。このエコスチッチャーボックスは環境に優しいことはもちろん、開封方法の工夫が出来る、つまり止め具の工夫でエコなダンボールの製造が現在のトレンドです。    

 普段、よく目にするダンボールは、1層から成る「Aフルート」と呼ばれる厚み5mmのダンボールシートです。業界は、近年の環境保全を前提に紙の使用量削減の動きを加速させ、「Cフルート」と呼ばれる厚み4mmのダンボールシートの普及に取組みし始めました。わずか1ミリですが、Cフルートは、従来のAフルートに比べて中芯の使用量が少なくさせるため、軽量化・省資源化・CO2排出量の削減が可能となります

  仮に日本のAフルートダンボールすべてが、Cフルートダンボールに切り替わったとして、年間11万トンの中芯原紙が削減され、それに伴い紙資源だけでなく、CO2排出量は年間13万トンも減らすことが可能となるといいます。

またダンボールを積上げた際、Aフルートに比べて20%ほど低くなるため、保管スペースの削減と輸送効率向上という全体的な環境負荷の低減が可能になります。

ダンボール業界が進める環境保全への取組みは、かくも注目すべき技術革新があります。